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■ 映画前史に登場したアニメーション玩具から、それを中心に視覚装置や映像装置に関するその他諸々のためのブログ。
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■「映画」の誕生

「映画」はリュミエール兄弟の「シネマトグラフ」(Cinematographe)からはじまったと言われています。と、いっても突然生まれたわけではなく、映画誕生以前の映像史つまり映画前史の中で生まれた様々な試みが一つに収束して誕生しました。それは以下のようなものです。

A・幻灯機などの映像をスクリーンに投影し、複数人で観ることができるシステム
B・写真銃などの動画像を連続した静止画像として記録する装置
C・アニメーション玩具による動く映像を作り出す装置

非常にアバウトですが、とりあえずこれらの研究が合わさって「映画」が生まれました。
しかし、同時期に同じようなものを考案していながらメジャーになりきれなかった人達もいました。それは「テアトル・オプチカ(光の劇場)」(Theatre optique)のエミール・レイノーと、「キネトスコープ」(Kinetoscope)を開発したトーマス・エジソン。「テアトル・オプチカ(光の劇場)」はフィルム状の帯に(パーフォレーションのようなものもついていた!)アニメーションが描かれていて、それをスクリーンに投影したアニメ玩具の終着地点ともいえる装置。「キネトスコープ」は撮影した動画像をフィルム状に並べて、それを覗き箱の中に入れた装置。鑑賞できるのは一人のみ(俗にエジソン式と呼ばれることも。動力はバッテリー)。リュミエール兄弟「シネマトグラフ」が上記ABCの要素を取り入れたに対して、「テアトル・オプチカ(光の劇場)」はAC、「キネトスコープ」はBC。式にするとこんなかんじ。

A+B+C=シネマトグラフ
A+C=テアトル・オプチカ
B+C=キネトスコープ

単純にこれが原因で「映画」として成り立つ、成り立たないというわけでないのですが、それぞれ差があったということです。(あるいは、「テアトル・オプチカ」「キネトスコープ」のいいとこどりしたので、「シネマトグラフ」=「テアトル・オプチカ」+「キネトスコープ」といえるのかも。)また、リュミエール兄弟の「シネマトグラフ」が実写動画像(蒸気機関車、工場の人々)を投影し成功をおさめたことをきっかけに、「動く絵」のアニメーションはしばらく影が薄くなってしまったようです。
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